カナダで働く人にとって、最低時給は重要な問題の一つです。
しかし、カナダでは州ごとに異なる最低時給が適用されており、その内容も年々変化しています。
本記事では、カナダの最低時給について詳しく解説します。
カナダの最低賃金ってどのくらい?
カナダの最低賃金は、州ごとに異なります。
2023年の時点での最低時給は、オンタリオ州が15.00カナダドル、ブリティッシュコロンビア州が15.20カナダドル、ケベック州が13.50カナダドルとなっています。これらの金額は、年々引き上げられているため、現在の金額よりも上昇している可能性があります。
以下、カナダの主要な州の最低時給を一覧にしてみました。
・オンタリオ州:15.00カナダドル
・ブリティッシュコロンビア州:15.20カナダドル
・アルバータ州:15.00カナダドル
・サスカチュワン州:11.81カナダドル
・マニトバ州:12.50カナダドル
・ケベック州:13.50カナダドル
・ニューブランズウィック州:12.75カナダドル
・ノバスコシア州:12.95カナダドル
・プリンスエドワードアイランド州:13.75カナダドル
・ニューファンドランド・ラブラドール州:13.50カナダドル
・ユーコン州:13.71カナダドル
・ノースウエスト準州:15.20カナダドル
・ヌナブト準州:16.00カナダドル
上記の一覧は、2023年3月時点のものです。州によって異なる最低時給が適用されるため、働く場所によって給与が異なることになります。
最近のインフレで本当に生活が厳しくなっています。家族持ちでそれなりに良い生活をしようと思うと、年収で80,000ドルくらい(時給38.46ドル)は欲しいところです。カナダの平均年収は60,000ドル程度なので、多くの人たちが苦労をしています。
州ごとに異なる最低時給
カナダでは最低時給が州ごとに異なるため、同じ職種であっても給与が異なる可能性があります。
また、最低時給の引き上げも、州ごとに異なる場合があります。カナダの多くの州では、最低時給は年に数回引き上げられます。そのため、州ごとの最低時給を常に把握しておくことが大切です。
例えば、オンタリオ州では、2020年に最低時給が11.55カナダドルから14.00カナダドルに引き上げられました。また、2021年10月には、最低時給が15.00カナダドルに引き上げられる予定です。一方、ブリティッシュコロンビア州では、2021年に最低時給が14.60カナダドルから15.20カナダドルに引き上げられました。
最低時給が引き上げられる主な理由の一つは、物価の上昇です。最低時給が上がることで、労働者の生活水準を維持することができます。また、最低時給の引き上げは、経済的格差を縮小するための手段としても重要な役割を果たしています。
州ごとに最低賃金が異なるように所得税も違っていたりします。それにしてもインフレ率に給与上昇が追い付いていないと本当に気分が良くないですよね。
最低賃金の違いがもたらす影響
州ごとに異なる最低賃金がもたらす影響には、いくつかの要因があります。まず、低賃金労働者が暮らしやすい地域や職場を選ぶ傾向があることが挙げられます。最低時給が高い州や地域では、低賃金労働者の需要が高まり、経済活動が活性化することが期待されます。
一方で、最低時給が引き上げられることで、雇用者の負担が増える可能性もあります。中小企業や小規模な店舗では、最低時給の引き上げに対応することが難しい場合があります。そのため、最低時給の引き上げによって、一部の雇用が削減されることがあるかもしれません。
最近ではインフレの高止まりの原因のひとつに、賃金上昇が止まらないことが指摘されています。最低賃金の引上げが更なるインフレを生むという悪いサイクルです。
最低時給については、カナダ全体で話題となることが多い問題です。最近では、カナダ政府が最低時給の引き上げに関する議論を進めており、今後も最低時給の変更が予想されます。
最低時給の引き上げは、労働者の生活水準向上や格差の縮小といったメリットがありますが、一方で雇用者の負担増や雇用の減少といったデメリットもあるため、議論が分かれる問題です。
また、州ごとに最低時給が異なるため、労働者は自分の地域の最低時給を把握しておくことが重要です。さらに、最近ではカナダ政府が最低時給に関する議論を進めており、今後も最低時給の変更が予想されます。
最後に、カナダの最低時給は日々変化しているため、最新の情報を入手するためには、州政府や労働団体のウェブサイト、またはカナダ政府のウェブサイトをチェックすることがおすすめです!