カナダでの就職には、日本とは異なるルールやマナーがあります。その中でも、レジュメ(履歴書)の書き方は特に重要なポイントです。カナダでは、レジュメはあなたのプロフェッショナルなイメージを表すものとなります。そのため、正しいフォーマットや内容、表現方法に注意を払うことが求められます。本記事では、カナダでの就職に必要なレジュメの書き方について、具体例を交えて解説します。
カナダのレジュメとは?
カナダのレジュメは、日本とは異なる書き方やルールがあります。カナダ式レジュメは、一般的なアカデミックスタイルに準じており、見やすく、わかりやすいレイアウトになるように気を付けます。また、カナダでの就職においては、レジュメは必要不可欠なものとなります。そのため、正しいフォーマットや内容、表現方法に注意を払うことが求められます。
レジュメのフォーマット
カナダのレジュメのフォーマットは、一般的なアカデミックスタイルに準じています。以下のようなフォーマットを参考にしましょう。
・ヘッダー(Header):氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの個人情報が記載されます。
・オブジェクティブ(Objective):求職者が求める職種や業界、職務内容などを明確に述べます。
・スキルサマリー(Summary of Skills):求職者の持つスキルや経験、資格などを箇条書きで示します。ここでアピールするスキルは、求める職種に必要なスキルや経験を中心に選ぶようにしましょう。
・ワークエクスペリエンス(Work Experience):過去の職歴を時系列順に記載します。職務内容や業績、責任範囲、期間などを具体的に述べましょう。
・エデュケーション(Education):学歴や取得した資格、受賞歴などを記載します。職種に応じて、必要な学歴や資格がある場合は重点的にアピールしましょう。
・プロフェッショナルリファレンス(Professional Reference):職務経験のある人物を1〜3名程度挙げ、氏名、職種、所属、電話番号、メールアドレスなどを記載します。ただし、あらかじめ本人に許可を得た上でのみ、リファレンスを掲載するようにしましょう。
リファレンスはアルバイトであれば不要な事が多いですが、フルタイムの正規雇用だと求められる場合があります。
レジュメの書き方のコツ
次に、カナダでのレジュメの書き方のコツをいくつか紹介します。
ターゲットを明確化する
カナダの企業は多様で、業界、職種、地域によって求められるレジュメの内容が異なります。そのため、求める職種に応じてレジュメをカスタマイズすることが大切です。職種に必要なスキルや経験をアピールし、企業が求める人物像に合わせて書くようにしましょう。
実績を示す
カナダの企業は実績に重きを置く傾向があります。そのため、過去の実績や成果をレジュメに盛り込むことが重要です。実績には、業務での達成実績やアルバイトでの責任分担、志願者自身の活動、ボランティア活動などが含まれます。また、実績は数字や統計的なデータを使うことで、より説得力を持たせることができます。
経験を詳細に記載する
レジュメには、過去の経験やスキルを詳細に記載することが重要です。特に、職務経験については、業務内容、職務期間、担当した業務の規模や範囲など、できるだけ詳しく書きましょう。また、職務内容や職場での役割を明確に記載することで、企業が求める人物像に合致しているかどうかを判断しやすくなります。
資格や語学力をアピールする
カナダでは、資格や語学力が就職において重要な要素となります。そのため、レジュメには、自身が取得している資格や語学力をアピールすることが大切です。資格に関しては、日本国内で取得したものや、カナダで取得したものなど、すべて記載するようにしましょう。また、語学力については、IELTSやTOEFLのスコアを明示することで、企業が求めるレベルに達しているかどうかを示すことができます。
フォーマットに注意する
レジュメのフォーマットには以下の点に注意する必要があります。
フォント:適切なフォントを使用することが重要です。一般的には、Times New RomanやArialといったシンプルで読みやすいフォントが好まれます。
フォントサイズ:フォントサイズは10から12ポイントが一般的ですが、タイトルや見出しには少し大きめのフォントを使用することがあります。
レイアウト:レイアウトはシンプルで分かりやすくすることが重要です。マージンは1インチ以上に設定し、適切な行間を設定することで読みやすくなります。
ページ数:一般的には1ページから2ページ程度が好まれます。経験やスキルが多い場合は2ページでも問題ありませんが、3ページ以上になると長すぎると感じる人もいるため注意が必要です。
以上のようなフォーマットに注意して、整理されたレジュメを作成することが大切です。
仕事の募集要項で求められるスキルや経験をキーワードとして、自分のレジュメに落とし込むようにすると書類審査をパスしやすくなりますよ!大手企業になるとATS(Applicant Tracking System)と呼ばれる自動審査システムで、キーワードを含まないレジュメをふるい分けることもあります。
レジュメのサンプル
Name: Taro Yamada
Address: 1234 Main St. Vancouver, BC V6A 1A5, Canada
Phone: 778-1234-5678
Email: taro.yamada@email.com
Seeking a part-time position as a café staff member where I can utilize my customer service skills and gain experience in the food and beverage industry.
- Strong communication skills in both English and Japanese
- Experience providing excellent customer service in a fast-paced environment
- Ability to work effectively in a team and independently
- Basic knowledge of food safety and hygiene practices
- Proficiency in using point-of-sale (POS) systems and handling cash transactions
Café Staff Member, ABC Café, Tokyo, Japan June 2021 – Present
- Greet and welcome customers, and take their orders accurately
- Prepare and serve food and drinks in a timely and efficient manner
- Maintain cleanliness and hygiene of the café, including washing dishes and wiping counters
- Handle cash and card transactions using the POS system
- Provide excellent customer service, answer customer inquiries, and resolve any issues
Bachelor of Arts in English Literature, XYZ University, Tokyo, Japan March 2022 (Expected Graduation)
- Relevant coursework: Business English, Communication Skills, Writing for Business
Certificate in Food Hygiene, Tokyo Metropolitan Government June 2021
Certificate in English Language Proficiency, Eiken Foundation of Japan December 2021 (Grade Pre-1)
レジュメには顔写真を入れなくても構いませんが目立つために入れる人もいます。レジュメのデザインにしても絶対的なものはないので、応募する業界や企業の特徴に合わせてカスタマイズしてみてください。