働く前の心構え
こんにちは、Cantomです!
みなさんカナダで働くことに不安はありませんか?
もし自信に溢れていたとしても、外国で働く際にはその国の基本的な法律を理解しておくことが大切です。
仕事をする能力がある事と、この国での労働問題への対処法を知っていることは同じではないからです。
本当に残念な事ではありますが、世の中には移民を不当に扱う性根の汚い雇用主が存在します。
実は不幸にもCantomも嫌な思いをしたことがあり、読者さんを守る目的で記事を書いています。(さすがに話のネタができてラッキーとはなりませんでしたよ!)
基本的に悪さをやらかすのは脱税目的を考える個人経営主が多い印象を受けます。
決定的な証拠を集めて短期決戦で完膚なきまでに潰してしまいましょう。悪意のある相手に被害者が情けをかける理由はありません。犠牲者を増やさないためにも、誰一人泣き寝入りをすることがあってはならないのです。
Cantomは嫌な思いこそしましたが、カナダの労働基準法、契約法、ペイロールを勉強してきたので自己防衛ができています。
情報をシェアさせていただくので、ある程度の知識を身に付けて「日本人ナメンなよ💢」の精神も身に付けてもらえればと思います!
Cantom
それでは以下3つのフェーズに分けて、カナダで働く際に確認をすべきことを説明していきます。
- 労働契約に至るまで
- 労働契約期間中
- 労働契約の終了後
労働契約に至るまで
▶ 契約が雇用契約(employment)なのかフリーランス(Independent contractor)なのかを明確にしましょう。一般的にはIndependent contractor契約は留学生やワーホリ向けではありません。(特殊スキルがある人は例外。)
Independent contractorは対価にプレミアムを乗せて売ることが出来る特殊スキルを持つ人以外はすべきではありません。最低でもEmployment契約の1.3~1.5倍ほどを請求したいところです。(プロジェクトベースになる場合も多くケースバイケース。インダストリーに強く依存するところです。)
- EI/CPPは全て自己負担
- 原則として道具は全て自己負担
- 怪我時に補償がされない
- Stat Holiday Payがない
- Vacation Payがない
- 永住権の申請条件を満たさない場合がある
▶ 口頭での労働契約は避けましょう。後々のトラブル防止の為にも、雇用条件が詳細に示された書面で契約を行うのが理想だと思います。
ちなみにEntire Agreement条項が含まれている場合は、原則として書面の内容のみが契約内容として有効になります。(口頭などでの合意を除外)
不利や条件を提示された場合は契約内容について交渉をしてみましょう。
労働契約期間中
▶ 契約内容に反することが発生した場合は、会社の担当者に話をしましょう。キチンとした会社であればHuman Resource(HR)が窓口になっています。
契約内容以外についてもハラスメントなどがあればHRの担当者にレポートします。HRが適切に機能している会社であれば適切な対応をしてもらえますよ。
豆知識ですが、怪我や健康リスクが高い危険な業務を拒否する権利が労働者には法的に認められています。決して無理をして体を壊さない様にしましょう。
参考 Understanding the right to refuse workCanadian Employment Law Today▶ 相談をしても問題の解決が出来ない場合には、各州のEmployment Standard Branchに話を持っていきましょう。
参考 Employment StandardsProvince of British Columbia労働契約の終了後
▶ 何らかの理由で労働契約を終了することになった場合には、使用者はJurisdiction(州などの管轄)の規定に従って迅速に対価を支払わなければいけません。また解雇処分は遅くとも一週間前に書面での通知が必要です。(州や雇用期間によって通知時期の規定は変わりますが、ワーホリや留学生は概ね1週間になります。)
Wages | 給与 |
Vacation Pay | 未使用分全額 |
Severance Pay | 退職金。自主退職や雇用主に正当な理由がある場合は発生しない。 |
Record of Employment | 雇用記録。最後の給与日から5日以内か、失職後15日以内のどちらか早い方。 |
T4 | 源泉徴収票。雇用主は2月末日を期限として渡さなければならない。 |
これらが適切に処理されない場合はEmployment Standard Branchに相談しましょう。
まとめ
カナダでの仕事探し自体は積極性と工夫ができるならば決して難しくはありません。
最も大きな問題になるのは良い雇用主に出会うことです。合法であっても倫理観の欠けた雇用主も存在しますが、そんな雇用主の元で働くのは最悪のケースではありません。
最悪のケースは違法行為を平気で行う雇用主の元で働き続けることです。カナダは法治国家ですし、行政もかなり積極的に情報を公開しています。何かがおかしいと感じたら我慢し続けてはいけません。積極的なアクションを心がけて、流れをポジティブな方向に変えていきましょう。
Cantomは現在カナダでの生活が3年です。有益な情報があれば追記していきますのでブックマークをよろしくお願いします。
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